製品紹介(分子配向計)
高分子材料は長い共有結合の連鎖で構成されており、延伸、成型、熱処理などの行程を経て製品となった時、配向状態と結晶性が製品の性質を大きく左右します。これら2つの要因によって力学的強度、弾性率、熱収縮性さらに光学的・電気的性質などの物性が大きな影響を受けるため、配向度と結晶化度の定量化は製品開発、品質管理の上で極めて重要となっています。また、繊維強化複合材などの成形品では、繊維配向がソリあるいは強度の異方性の原因となります。
分子配向計MOAはマイクロ波空洞共振器を利用した配向評価装置です。マイクロ波電解と高分子物質を構成する双極子との相互作用は、両者のベクトルの内積に関係しており、マイクロ波偏波電界中でシート状試料を回転させることにより、シート面内の分子鎖もしくは繊維状物質の配向性を知ることが出来ます。